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英語の自動詞と他動詞、授業で聞いたはずなのに、問題になるとどっちか分からなくなりますよね。
結論から言うと、自動詞と他動詞の違いは「動詞の直後に、前置詞なしで目的語(〜を にあたる名詞)がくるかどうか」です。くれば他動詞、こなければ自動詞と考えれば、たいていの文は判断できます。
この記事では、英語の自動詞と他動詞の見分け方を、例文と表で順番に確認していきますね。
英語の自動詞と他動詞の違いは?ひと言でいうと
自動詞は目的語をとらず、主語と動詞だけで文が完結する動詞です。他動詞は、動作を受ける名詞(目的語)を直後に置く動詞です。
『目的語って言われても、そもそもそれが分からない』という方も多いはずです。
目的語は、動詞の動作を受ける名詞や代名詞のことです。I opened the window.(私は窓を開けた)なら、開けられた the window が目的語ですね。
| 自動詞 | 他動詞 | |
|---|---|---|
| 英語での呼び名 | intransitive verb | transitive verb |
| 辞書の略号 | vi / 〔自〕 | vt / 〔他〕 |
| 直後の形 | 目的語なし(前置詞や副詞はOK) | 目的語(名詞・代名詞)が直後にくる |
| 例文 | She smiled.(彼女はほほえんだ) | We discussed the plan.(私たちは計画について話し合った) |
辞書の vi・vt の読み方は自動詞は英語で何という?で詳しく紹介しています。
自動詞は「主語だけで完結する」
自動詞の文は、主語と動詞だけで意味が通じます。
○ The baby cried.(赤ちゃんが泣いた)
○ The sun rises in the east.(太陽は東から昇る)
in the east は「どこで」を足しているだけで、目的語ではありません。なくても文は成り立ちますよね。
他動詞は「〜を」の相手が直後にくる
他動詞の文は、動詞のすぐ後ろに動作の相手がきます。
○ I opened the window.(窓を開けた)
○ She called me last night.(昨夜、彼女から電話があった)
me のような代名詞は、目的格(me / him / them)の形になります。ここも他動詞の目印になりますよ。
前置詞の後ろの名詞は「動詞の目的語」ではない
動詞と名詞の間に前置詞があれば、その名詞は前置詞の目的語です。動詞の目的語ではないので、その動詞は自動詞として使われています。
英語の自動詞と他動詞でいちばんつまずきやすいのが、ここなんです。
例えば I listen to music.(音楽を聴く)の music は、listen の目的語ではありません。to の後ろにある「前置詞の目的語」です。
『でも、日本語だと音楽「を」聴くじゃない?』と思いますよね。
日本語訳で「を」がつくかどうかと、英語で他動詞かどうかは、いつも一致するわけではないんです。
| 例文 | 動詞の直後 | 判定 |
|---|---|---|
| I listen to music. | to(前置詞) | listen は自動詞 |
| I hear music. | music(名詞) | hear は他動詞 |
| I looked at the map. | at(前置詞) | look は自動詞 |
| I saw the map. | the map(名詞) | see は他動詞 |
| I arrived at the station. | at(前置詞) | arrive は自動詞 |
| I reached the station. | the station(名詞) | reach は他動詞 |
例えば、こんなやりとりをイメージしてみてください。
「Did you get there on time?(間に合った?)」
「Yes, I arrived at the station at nine.(うん、9時に駅に着いたよ)」
最後の2行は、どちらも「駅に着いた」という同じ意味です。それでも、arrive は自動詞、reach は他動詞なんです。
副詞も目的語ではありません。go home(家に帰る)の home は副詞なので、go は自動詞のままです。
英語の自動詞と他動詞の見分け方は3ステップ
自動詞と他動詞の見分け方は、①直後に前置詞なしの名詞があるか、②その名詞が「〜を」の相手か、③最後に辞書の vi・vt で確かめる、の3ステップです。
英語の自動詞と他動詞の見分け方は、慣れるまでは手順で考えるのが近道です。

- 動詞のすぐ後ろを見て、前置詞なしで名詞・代名詞がきているか確かめる
- その名詞が動作の相手(〜を・〜に)になっているか確かめる
- 迷ったら、辞書でその意味の vi・vt の表示と例文を確かめる
ステップ2が必要な理由
動詞の直後に名詞があっても、目的語とは限らない場合があります。
○ She became a doctor.(彼女は医者になった)
a doctor は、「彼女=医者」という説明(補語)です。動作を受ける相手ではないので、become は自動詞として使われています。
look(〜に見える)や sound(〜に聞こえる)も同じで、You look tired.(疲れているように見えるね)の tired は補語です。
ステップ3は「最終確認」として使う
手順で決めきれない時は、辞書の出番です。
同じ動詞でも、意味によって vi と vt が分かれていることがよくあります。訳語だけを見ず、その意味の例文の形まで見ておくと確実です。
迷った時の考え方は自動詞と他動詞の見分け方でさらに詳しく紹介しています。
3ステップで5つの文を判定してみよう
手順に慣れるために、短い文で練習してみましょう。答えを見る前に、動詞の直後を指でなぞってみてください。
- We walked in the park.(公園を散歩した)
- She walks her dog every morning.(彼女は毎朝犬を散歩させる)
- Sales increased last year.(昨年は売上が伸びた)
- The company increased the price.(その会社は値上げした)
- You look happy today.(今日はうれしそうだね)
| 番号 | 動詞の直後 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | in(前置詞) | 自動詞 | 公園は前置詞の目的語 |
| 2 | her dog | 他動詞 | 散歩させる相手がいる |
| 3 | last year(副詞句) | 自動詞 | 売上が自分で伸びた |
| 4 | the price | 他動詞 | 上げられる相手がいる |
| 5 | happy(形容詞) | 自動詞 | 主語の様子を説明する補語 |
1と2、3と4は、同じ動詞なのに判定が分かれていますよね。英語では「この単語は自動詞」と決めつけず、文ごとに見るのがコツなんです。

日本語と英語では、自動詞と他動詞の作りが違う
日本語は「開く・開ける」のように形を変えて自動詞と他動詞を分けます。英語は open 一語で両方を表すことが多く、後ろに目的語があるかで判断します。
『日本語の自動詞と他動詞は分かるのに、英語になると急に分からない』という方もいますよね。
実は、日本語と英語では、自動詞と他動詞の「作り」がそもそも違うんです。
| 日本語(自動詞) | 日本語(他動詞) | 英語の自動詞 | 英語の他動詞 |
|---|---|---|---|
| ドアが開く | ドアを開ける | The door opened. | I opened the door. |
| 授業が始まる | 授業を始める | The class started. | The teacher started the class. |
| 予定が変わる | 予定を変える | The plan changed. | We changed the plan. |
| 物価が上がる | 価格を上げる | Prices rose. | They raised the price. |
| 雪が溶ける | 氷を溶かす | The snow melted. | The sun melted the ice. |

英語は「同じ形で両方」が多い
表の上の3行を見ると、英語は open、start、change が同じ形のまま自動詞にも他動詞にもなっていますよね。
日本語なら「開く」と「開ける」で形が変わるので、形を見ればどちらか分かります。英語では形が同じなので、後ろの名詞で判断するしかないんです。
自動詞にも他動詞にもなる動詞は、自動詞にも他動詞にもなる動詞でまとめています。
英語でも「別の単語」に分かれる組がある
一方で、rise(上がる)と raise(〜を上げる)のように、英語でも自動詞と他動詞が別の単語に分かれている組があります。
lie(横になる)と lay(〜を置く)、sit(座る)と seat(〜を座らせる)もこのタイプです。数は多くありませんが、テストでよく狙われるので、ペアで覚えておきましょう。
- 形を変えて自動詞・他動詞を分ける
- 「が」と「を」の助詞が目印になる
- 形を見ればどちらか分かることが多い
- 同じ形で両方になる動詞が多い
- 直後の目的語の有無が目印になる
- 形だけでは分からず、文の形で判断する
日本語側の自動詞・他動詞については、日本語の自動詞と他動詞で詳しく紹介しています。
「〜を」で判断すると間違える英語の動詞
日本語訳の「を」だけで決めると間違える動詞があります。marry(〜と結婚する)は他動詞、wait(〜を待つ)は自動詞で wait for の形になります。
よく言われるのが、「『何を?』とツッコめたら他動詞」という覚え方です。
目安としては使えますが、日本語訳に引っ張られる動詞では外れてしまいます。
前置詞をつけない他動詞
日本語では「〜と」「〜に」と訳すのに、英語では前置詞をつけずに目的語を置く動詞です。
| 動詞 | 日本語訳 | ○正しい形 | ×よくある間違い |
|---|---|---|---|
| marry | 〜と結婚する | marry him | marry with him |
| discuss | 〜について話し合う | discuss the plan | discuss about the plan |
| enter | 〜に入る | enter the room | enter into the room |
| reach | 〜に着く | reach the station | reach to the station |
| resemble | 〜に似ている | resemble her mother | resemble to her mother |
| approach | 〜に近づく | approach the gate | approach to the gate |
一覧は自動詞と間違えやすい他動詞にまとめています。
前置詞が必要な自動詞
逆に、日本語では「〜を」と訳すのに、英語では前置詞が必要な動詞もあります。
| 動詞 | 日本語訳 | ○正しい形 |
|---|---|---|
| wait | 〜を待つ | wait for the bus |
| look | 〜を見る | look at the board |
| listen | 〜を聴く | listen to the radio |
| graduate | 〜を卒業する | graduate from high school |
| apply | 〜に応募する | apply for a job |
「を」がつくから他動詞、と決めてしまうと、wait the bus や discuss about のような形を書いてしまいがちです。訳語ではなく、英語の文の形で覚えておきましょう。
自動詞と他動詞の違いが英語の文法にどう関わる?
自動詞と他動詞の区別は、受動態にできるか、どの文型になるかに直結します。単語の分類で終わらず、文を作る時の土台になる知識です。
『自動詞か他動詞かなんて、覚えて何の役に立つの?』と感じる方もいるかもしれません。
実は、英語の自動詞と他動詞の違いが分かると、受動態と文型の問題がぐっと解きやすくなるんです。
受動態にできるのは原則として他動詞
受動態は、目的語を主語にする形です。だから、目的語のない自動詞は、原則として受動態にできません。
×The accident was happened.
○The accident happened.(事故が起きた)
happen は自動詞なので、そのまま happened で「起きた」になります。
『事故は起こされるものだから、受け身では?』と考えてしまうのも無理はありません。
ただ英語の happen は「起きる」という自動詞なので、受け身にする相手(目的語)がそもそもないんです。occur(起こる)や take place(行われる)も同じように考えてみてください。
ただし、look after(〜の世話をする)のように「自動詞+前置詞」で1つの他動詞のように働く形は、受動態になることがあります。
○ The baby was looked after by her aunt.(赤ちゃんはおばに世話をしてもらった)
文型との関係
文型でいうと、第1文型(SV)と第2文型(SVC)は自動詞、第3〜第5文型は他動詞の文です。
| 文型 | 形 | 動詞 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 第1文型 | SV | 自動詞 | Birds sing.(鳥が歌う) |
| 第2文型 | SVC | 自動詞 | She became a doctor.(彼女は医者になった) |
| 第3文型 | SVO | 他動詞 | I opened the window.(窓を開けた) |
| 第4文型 | SVOO | 他動詞 | He gave me a book.(彼は私に本をくれた) |
| 第5文型 | SVOC | 他動詞 | They call him Ken.(みんな彼をケンと呼ぶ) |
自動詞の一覧で動詞を増やしたい方は、英語の自動詞一覧も使ってみてください。
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覚えた動詞は、話して使うと身につく
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ここまでの内容は、読めば分かっても、話す時にはなかなか出てこないものです。
例えば「駅に着いた」と言いたい時に、I arrived at the station. と I reached the station. がとっさに出てくるかどうか。実際に声に出して使ってみると、前置詞のある・なしが体で覚えられますよ。
英語の自動詞と他動詞について知恵袋でよくある相談
「動詞の後に名詞がきたら他動詞?」「何を?とツッコむ方法がしっくりこない」「なぜ marry や resemble は他動詞なの?」という相談が多く読まれています。
ここでは、英語の自動詞と他動詞について特に多く読まれている相談を要約して答えていきます。
「動詞の後に名詞がきたら他動詞、で合っていますか?」
簡単な見分け方として、動詞の後に名詞がきたらどっち、という形で知りたいという相談です。
答えは「前置詞なしで名詞がきて、それが動作の相手なら他動詞」です。
ただし、She became a doctor. のように、名詞が主語の説明(補語)になっている時は自動詞です。この1点だけ例外として覚えておけば、ほとんどの文は判断できます。
「『何を?』とツッコむ方法がしっくりこない」
「動詞の後に『何を?』とツッコめたら他動詞」と教わったけれど、いまいち分からない、という相談です。
そう感じるのは自然なことです。この方法は日本語訳に頼るので、wait(待つ)のように「何を?」とツッコめるのに自動詞の動詞で外れてしまいます。
- 日本語訳ではなく、英文の動詞の直後を見る
- 前置詞があれば、その動詞は自動詞として使われている
- 前置詞なしで名詞があれば、他動詞の可能性が高い
- 迷ったら辞書で vi・vt と例文を確かめる
「なぜ approach や marry、resemble は他動詞なの?」
見分け方は分かっているつもりでも、日本語の「〜に近づく」「〜と結婚する」「〜に似ている」が他動詞になる理由が分からない、という相談です。
結論から言うと、英語ではこれらの動詞は「相手を直接目的語にとる動詞」だから、と考えるのがいちばんすっきりします。日本語の助詞「に」「と」に合わせて理由を探すと、かえって混乱しやすいんです。
「こういう形の動詞」として、He married her. / She resembles her mother. のような短い文ごと覚えてしまうのがいちばん早いですよ。
よくある質問
英語の自動詞と他動詞の違いを簡単に教えてください。
自動詞は目的語をとらない動詞、他動詞は直後に目的語(〜を にあたる名詞)をとる動詞です。動詞の直後に前置詞なしで名詞がくるかどうかで判断します。
自動詞と他動詞の見分け方で、英語ならではのコツはありますか?
日本語訳の「を」ではなく、英文の形を見ることです。直後に前置詞があれば自動詞、前置詞なしで動作の相手がきていれば他動詞と考えます。最後は辞書の vi・vt で確かめましょう。
自動詞と他動詞の両方になる英語の動詞はありますか?
たくさんあります。open、change、start、move などは、The door opened. のように自動詞にも、I opened the door. のように他動詞にもなります。
他動詞と自動詞は英語で何と言いますか?
自動詞は intransitive verb、他動詞は transitive verb です。多くの英和辞典では、それぞれ vi・vt、または〔自〕〔他〕と略して表示されています。
英語の自動詞と他動詞は全部覚える必要がありますか?
全部を丸暗記する必要はありません。まず見分け方を身につけ、marry や wait for のように日本語訳とずれる動詞だけを、短い例文ごと覚えるのが効率的です。
まとめ
- 英語の自動詞は目的語をとらず、他動詞は直後に目的語をとる
- 前置詞の後ろの名詞は、動詞の目的語ではない
- 見分け方は「直後の名詞」「動作の相手か」「辞書の vi・vt」の3ステップ
- 日本語は形を変えて自動詞と他動詞を分け、英語は同じ形で両方になる動詞が多い
- marry・discuss や wait for・listen to など、訳語とずれる動詞は文ごと覚える
基本の考え方をもう一度確認したい方は、自動詞とは?から読んでみてください。





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