自動詞と他動詞の両方になる動詞|open・change・moveの使い分け

両方使える動詞の単語カードが並ぶ机と、自動詞にも他動詞にもなる動詞の記事タイトル

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open は自動詞と習ったのに、open the window では他動詞と書いてある。どっちが本当なのか、混乱しますよね。

結論から言うと、どちらも本当です。英語には自動詞と他動詞の両方で使える動詞がとても多く、後ろに目的語があるかどうかで使い分けています。

この記事では、open・change・move などの両方使える動詞を、同じ動詞の2つの文を並べながら見ていきますね。

目次

自動詞と他動詞の両方になる動詞ってどんな動詞?

先に結論

1つの動詞が、目的語をとらない自動詞の使い方と、目的語をとる他動詞の使い方の両方を持っていることがあります。どちらで使っているかは、動詞の直後に「〜を」にあたる名詞があるかで決まります。

『自動詞か他動詞か、動詞ごとに決まっているんじゃないの?』と思っていた方も多いはずです。

実は、英語の動詞は両方の使い方を持つものがたくさんあります。open で見てみましょう。

○ The door opened.(ドアが開いた)

○ She opened the door.(彼女がドアを開けた)

上の文の opened の後ろには何もありません。これは自動詞の使い方です。

下の文では、opened の直後に the door という目的語があります。こちらは他動詞の使い方なんです。

動詞自動詞の例他動詞の例
openThe store opens at 10.Open the window, please.
closeThe store closes at 8.Close the door, please.
changeThe weather changed.I changed the plan.
moveWe moved to Osaka.Can you move the desk?
startThe class started.She started a business.
stopThe bus stopped.He stopped the car.
breakThe glass broke.I broke the glass.
increaseSales increased.They increased the price.

日本語では形が変わるのに英語は同じ形

日本語なら「開く」と「開ける」のように、自動詞と他動詞で形が変わる組み合わせが多いですよね。

英語の open は、どちらの意味でも open のままです。だから日本人には分かりにくく感じるんです。

日本語の自動詞と他動詞のペアについては日本語の自動詞と他動詞で紹介しています。日本語と比べると、英語の両方使える動詞の特徴がよく見えてきますよ。

補足

自動詞・他動詞そのものの意味から確かめたい方は、自動詞とは?を先に読んでおくと、この記事がぐっと読みやすくなります。

「主語が変わる」か「誰かが変える」かで見分ける

先に結論

両方使える動詞は、自動詞なら「主語そのものが変わる・動く」、他動詞なら「誰かが何かを変える・動かす」と考えると見分けやすくなります。同じ動詞の文を2つ並べて比べるのがコツです。

ここが大事なところです。両方使える動詞の多くは、自動詞と他動詞で「変化する側」と「変化させる側」が入れかわります。

動詞主語が変わる(自動詞)誰かが変える(他動詞)
openThe door opened.(ドアが開いた)Ken opened the door.(ケンがドアを開けた)
changeThe plan changed.(計画が変わった)We changed the plan.(私たちが計画を変えた)
moveThe car moved.(車が動いた)They moved the car.(彼らが車を動かした)
increaseThe price increased.(値段が上がった)The shop increased the price.(店が値段を上げた)
startThe meeting started.(会議が始まった)She started the meeting.(彼女が会議を始めた)
breakThe cup broke.(カップが割れた)I broke the cup.(私がカップを割った)

表の左の文では、ドアやカップが主語になっています。右の文では、それを動かした人が主語になり、ドアやカップは目的語に回っていますよね。

同じ動詞の自動詞の文と他動詞の文を、主語が変わる側と誰かが変える側に並べた図解

迷った時の確かめ方

文を読んでいて自動詞か他動詞か迷ったら、次の順で確かめてみてください。

両方使える動詞の見分け方
  1. 動詞の直後に名詞(目的語)があるかを見る
  2. 名詞があれば他動詞、なければ自動詞と考える
  3. 主語が「変わる側」か「変える側」かを確かめる
  4. 迷いが残ったら辞書の vi・vt の例文で確かめる

例えば The price increased. なら、increased の後ろに名詞はありません。値段そのものが上がったので自動詞です。

The shop increased the price. なら、the price という目的語があります。お店が値段を上げたので他動詞ですね。

「誰がやったか」を言うかどうかの違い

自動詞の文は、誰がやったかを言わずに「出来事」として伝える言い方です。

例えば、うっかりカップを落としてしまった場面ならこんな感じです。

「The cup broke.(カップが割れちゃった)」

「Oh, are you OK?(あら、大丈夫?)」

I broke the cup. と言えば、自分が割ったことをはっきり伝える言い方になります。どちらを使うかで、伝わり方が少し変わるんです。

open・change・move・startの使い分け

先に結論

open・change・move・start は、日常会話でよく使う両方使える動詞です。change は「乗り換える」、move は「感動させる」のように、他動詞の時に少し意味が広がるものもあります。

ここからは、よく使う動詞を1つずつ見ていきますね。

openは自動詞?「開く」と「開ける」

open は自動詞なら「開く」、他動詞なら「〜を開ける」です。

○ The store opens at 10.(その店は10時に開く)

○ Please open your textbook.(教科書を開いてください)

お店の開店時間を言う時は、店を主語にした自動詞の形がよく使われます。『The store is opened at 10. じゃないの?』と迷いがちですが、開店時間なら opens とシンプルに言えば伝わりますよ。

changeは自動詞?「変わる」と「変える」

change は自動詞なら「変わる」、他動詞なら「〜を変える・取りかえる」です。

○ The weather changed suddenly.(天気が急に変わった)

○ I need to change my password.(パスワードを変える必要がある)

○ Change trains at the next station.(次の駅で電車を乗り換えてください)

change trains の trains は複数形になります。乗ってきた電車と次の電車、2つの電車が関わるからなんです。

moveは自動詞?他動詞?「動く」と「感動させる」

move は自動詞と他動詞のどちらでもよく使います。自動詞なら「動く・引っ越す」、他動詞なら「〜を動かす」です。

○ We moved to Osaka last year.(私たちは去年大阪に引っ越した)

○ Could you help me move this table?(このテーブルを動かすのを手伝ってくれる?)

引っ越しの話なら、こんなやりとりになります。

「When did you move here?(いつここに引っ越してきたの?)」

「I moved here last spring.(去年の春だよ)」

他動詞の move には「人の心を動かす」、つまり「感動させる」という意味もあります。

○ The movie moved me.(その映画に感動した)

○ I was moved by her speech.(彼女のスピーチに感動した)

startは自動詞?「始まる」と「始める」

start は自動詞なら「始まる」、他動詞なら「〜を始める」です。begin もほぼ同じように使えます。

○ The concert starts at seven.(コンサートは7時に始まる)

○ Let’s start the lesson.(レッスンを始めましょう)

この4語で押さえておきたい形
  • open: The store opens. / open the window
  • change: The weather changed. / change trains
  • move: move to Osaka / move the desk / The movie moved me.
  • start: The class started. / start a business

grow・increase・runの使い分け

先に結論

grow は「育つ・育てる」、increase は「増える・増やす」で、自動詞と他動詞の意味の芯は同じです。run は自動詞の「走る」と他動詞の「経営する」で意味が大きく変わるので、別の単語のつもりで覚えておくと安心です。

growは自動詞?他動詞?「育つ」と「育てる」

grow は自動詞なら「育つ・成長する」、他動詞なら「(植物を)育てる」です。

○ Plants grow fast in summer.(植物は夏に早く育つ)

○ My grandfather grows vegetables.(祖父は野菜を育てている)

grow には「〜になる」という意味で補語をとる使い方もあります。

○ He grew old.(彼は年をとった)

この grow は、後ろの old が主語の状態を説明する補語です。

目的語ではないので、自動詞として扱います。補語をとる自動詞は自動詞と文型でくわしく紹介しています。

increaseは自動詞?「増える」と「増やす」

increase は自動詞なら「増える・上がる」、他動詞なら「〜を増やす・上げる」です。decrease も同じ形で使えます。

○ The number of visitors increased.(訪問者の数が増えた)

○ The company decreased its costs.(その会社は経費を減らした)

ニュースや資料で数字の動きを伝える時は、自動詞の increase をよく使います。数字が主語になるので、誰が増やしたかを言わなくていいんですね。

runは他動詞?「走る」と「経営する」

run は自動詞の「走る」がいちばんよく知られていますよね。ただ、他動詞では「〜を経営する・動かす」という意味になります。

○ He runs fast.(彼は速く走る)

○ She runs a small cafe.(彼女は小さなカフェを経営している)

○ Run the program again.(プログラムをもう一度動かしてください)

他動詞の run は目的語をとるので、受動態にもできます。

○ This shop is run by two sisters.(この店は2人の姉妹が経営している)

よくある失敗

run を「走る」とだけ覚えていると、runs a cafe の意味が取れなくなります。run の後ろに会社や店などの名詞があったら「経営する」を思い出してみてください。

意味が同じまま使える動詞と意味が広がる動詞

先に結論

両方使える動詞は「自動詞と他動詞で意味の芯が同じ動詞」と「他動詞になると意味が広がる動詞」の2つに分けると覚えやすくなります。前者は「〜する/〜させる」のペアで、後者は別の意味として覚えるのがコツです。

ここまで見てきた動詞を、意味の変わり方で分けてみました。

グループ動詞自動詞の意味他動詞の意味
意味の芯が同じopen / close開く・閉まる開ける・閉める
意味の芯が同じchange変わる変える
意味の芯が同じincrease / decrease増える・減る増やす・減らす
意味の芯が同じstart / begin / stop始まる・止まる始める・止める
意味の芯が同じbreak壊れる・割れる壊す・割る
意味の芯が同じgrow育つ育てる
意味が広がるrun走る経営する・動かす
意味が広がるmove動く・引っ越す動かす・感動させる
意味が広がるwalk歩く(犬を)散歩させる
意味が広がるchange変わる乗り換える(change trains)

change は「変える」の時は意味の芯が同じですが、change trains の時は少し意味が広がるので両方に入れています。

両方使える動詞を意味の芯が同じグループと意味が広がるグループに分けた図解

walk the dog はなぜ他動詞?

walk は自動詞の「歩く」が基本です。

○ I walk to school.(私は歩いて学校に行く)

ただ、walk the dog の形では「犬を散歩させる」という他動詞になります。犬を歩かせる、と考えると意味の芯がつながっていますよね。

両方使える動詞の一覧の使い方

こんな時見るとよい記事
自動詞だけの動詞を確かめたい自動詞の一覧
目的語をとる動詞を確かめたい他動詞の一覧
両方使える動詞を例文で練習したい自動詞・他動詞の例文集

自動詞として使う動詞は英語の自動詞一覧、他動詞として使う動詞は英語の他動詞一覧にまとめています。同じ動詞の使い分けを文でたくさん見たい方は自動詞・他動詞の例文集も役に立ちますよ。

2つの文をセットで口に出して覚える

両方使える動詞は、自動詞の文と他動詞の文をセットで言ってみるのがおすすめです。

The door opened. と I opened the door. のように、主語を入れかえて声に出してみてください。会話の中で自然に言い分けられるようになると、書く時もほとんど迷わなくなりますよ。

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両方使える動詞の知恵袋によくある相談

先に結論

grow のように両方の意味を持つ動詞についての相談が特に多く読まれています。どれも「後ろに目的語があるか」を見れば解決する疑問です。

ここでは、多く読まれている相談を要約して紹介します。

「growは『育つ』と『育てる』の両方があるけど、他の動詞もそうなの?」

grow に自動詞と他動詞の意味があるのは分かったけれど、ほかの動詞も同じなのか、という相談です。

はい、英語には両方の使い方を持つ動詞がとても多いです。この記事で紹介した open・change・move・start・increase などは、どれも両方で使えます。

ただ、すべての動詞が両方使えるわけではありません。happen のように自動詞としてしか使わない動詞や、discuss のように他動詞として使うのが基本の動詞もあります。

「bring upは他動詞でgrow upは自動詞なのはなぜ?」

bring up と grow up はどちらも up がつくのに、なぜ他動詞と自動詞に分かれるのか、という質問です。

違いを生んでいるのは up ではなく、もとの動詞です。bring は「〜を連れてくる」という他動詞なので、bring up は「〜を育てる」と目的語をとります。

grow は「育つ」という自動詞の意味で使っているので、grow up は「大人になる」と目的語をとりません。

○ She was brought up in Kyoto.(彼女は京都で育てられた)

○ I grew up in Kyoto.(私は京都で育った)

どちらの up も「上へ」「すっかり」を表す副詞と考えるのが一般的です。bring up は副詞の up なので、bring her up のように目的語を間にはさむこともできます。

「runやmoveの自動詞と他動詞の違いを例文で知りたい」

run や move は自動詞と他動詞で意味が違うと聞いたけれど、いまいちピンとこない、という相談です。

一番の近道は、同じ動詞の文を2つ並べて比べることです。

動詞自動詞他動詞
runI run every morning.(毎朝走る)He runs a hotel.(ホテルを経営している)
moveThe train moved slowly.(電車がゆっくり動いた)Her story moved me.(彼女の話に感動した)

後ろに目的語がなければ「走る・動く」、目的語があれば「経営する・感動させる」と覚えておくと迷いにくいですよ。

英語の自動詞と他動詞の全体像は英語の自動詞と他動詞でまとめています。

英語のノートに同じ動詞の自動詞の文と他動詞の文を並べて書いている手元

よくある質問

自動詞と他動詞の両方で使える動詞はどう見分けますか?

動詞の直後に目的語(〜を にあたる名詞)があるかを見ます。目的語があれば他動詞、なければ自動詞の使い方です。

change は自動詞ですか?他動詞ですか?

両方で使えます。The weather changed. は自動詞の「変わる」、change the plan や change trains は他動詞の「変える・乗り換える」です。

open は自動詞としても使えますか?

使えます。The door opened. や The store opens at 10. は自動詞の「開く」です。open the window のように目的語があれば他動詞です。

start と begin はどちらも両方使えますか?

どちらも自動詞と他動詞の両方で使えます。The class started. / start a business のように使い分けます。

自動詞と他動詞で意味が大きく変わる動詞はありますか?

run(走る/経営する)や move(動く/感動させる)が代表的です。目的語があるかで意味を判断してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 英語には自動詞と他動詞の両方で使える動詞が多い
  • 目的語があれば他動詞、なければ自動詞の使い方
  • 自動詞は「主語が変わる」、他動詞は「誰かが変える」と考える
  • open・change・increase・start は意味の芯が同じペアで覚える
  • run・move は他動詞になると意味が広がるので別の意味として覚える
自動詞ガイド

自動詞ガイド 編集部

英語の自動詞・他動詞の違いと見分け方、間違えやすい動詞、覚え方や練習問題、日本語の自動詞・他動詞までを、例文と表でやさしく整理している学習サイトです。 公式サイト

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