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「何を?」と聞けたら他動詞、と習ったのに、問題を解くとなぜか外れる。『結局、自動詞と他動詞の見分け方ってあるの?』と困っている方も多いですよね。
結論から言うと、自動詞と他動詞の見分け方は「動詞の直後を見る」「意味と前置詞をかたまりで確かめる」「辞書で確認する」の3ステップで、ほとんど迷わなくなります。
この記事では、その3ステップを例文で試しながら、日本語訳で外れやすい動詞もまとめて紹介します。
自動詞と他動詞の見分け方は3ステップで考える
見分け方のコツは、日本語訳より先に英語の形を見ることです。動詞のすぐ後ろに、前置詞なしで「〜を」にあたる名詞が来ていれば他動詞、そうでなければ自動詞の使い方です。
まずは全体の流れを見ておきましょう。
- 動詞のすぐ後ろを見る(何も来ない/前置詞/名詞)
- 後ろの語が本当に目的語か、意味と前置詞をかたまりで確かめる
- それでも迷ったら、辞書の vi/vt と例文の形で確認する

ステップ1だけで決まる問題が、実はかなり多いんです。
ステップ2と3は、例外っぽい動詞に出会った時の保険だと思ってください。
他動詞と自動詞の見分け方、どこから始める?
問題集によっては「他動詞と自動詞の見分け方」と順番を逆にして書かれていますが、やることは同じです。
最初に見るのは、いつも「動詞のすぐ後ろ」です。主語や文の前半ではなく、動詞の右隣だけに注目してみてください。
3ステップを例文で試してみる
ここからは、実際の英文で3ステップを使ってみます。
1文ずつ、手を動かすつもりで読んでみてください。
ステップ1 動詞のすぐ後ろを見る
動詞の右隣に何があるかで、3つに分けます。
| 動詞の直後 | 例文 | 判定 |
|---|---|---|
| 何も来ない | The baby smiled. | 自動詞 |
| 前置詞が来る | We arrived at the hotel. | 自動詞 |
| 名詞・代名詞が直接来る | She opened the box. / He called me. | 他動詞 |
The baby smiled. は、smiled で文が終わっていますよね。
We arrived at the hotel. は、arrived の右隣が at です。どちらも目的語がないので自動詞の使い方です。
1つの文に動詞が2つある時は?
長めの文では、動詞が2つ以上出てくることもありますよね。
その時は、動詞ごとに右隣を見ていけば大丈夫です。
- She went out and bought some bread.(彼女は出かけて、パンを買った。)
- went の右隣は out(副詞)なので自動詞
- bought の右隣は some bread(名詞)なので他動詞
1つの文の中に自動詞と他動詞がまざっていても、おかしなことではありません。
『文全体で自動詞か他動詞か決めるの?』と思いがちですが、判定するのはあくまで動詞1つずつです。
ステップ2 その名詞は本当に目的語か確かめる
ステップ1で「名詞が来た」と思っても、目的語ではないことがあります。
ここで確かめたいのは、次の2つです。
- 主語とイコールの関係なら、目的語ではなく補語(She became a teacher.)
- 形容詞なら補語(You look tired.)
- home, there, abroad などは副詞(He went home.)
- last night, every day などは時を表す語句(We met last night.)
例えば、She became a teacher. の a teacher は名詞です。
でも、She と a teacher は同じ人ですよね。これは補語と呼ばれ、become は補語をとる自動詞です。
He went home. の home も、「家へ」という意味の副詞です。「家を」の意味にはならないので、went はここでも自動詞になります。
ステップ2のもう1つの確認 前置詞とセットで意味を考える
動詞と前置詞が、ひとかたまりで1つの意味になっていることもあります。
| かたまり | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| look for A | Aを探す | I’m looking for my key. |
| look after A | Aの世話をする | She looks after her sister. |
| wait for A | Aを待つ | Let’s wait for him. |
| listen to A | Aを聞く | I listen to the radio. |
| apply for A | Aに応募する | He applied for the job. |
どれも、動詞のすぐ後ろは前置詞です。
だから動詞そのものは自動詞の使い方です。かたまりで覚えておくと、ステップ2で迷う時間がぐっと短くなります。
ステップ3 辞書の vi/vt で確認する
最後の決め手は辞書です。
多くの英和辞典では、自動詞に vi や〔自〕、他動詞に vt や〔他〕の表示があります。1つの動詞に両方の表示が並んでいる時は、意味ごとに使い方が分かれています。
辞書の記号の読み方は辞書ごとに少し違います。表示の見方は自動詞は英語で何という?intransitive verbと辞書のvi・vtの見方で紹介しています。例文の形をそのまままねするのが、いちばん確実な使い方です。
日本語訳の「を」だけで決めると外れる「訳語のワナ」表
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
「〜を」と訳せたら他動詞、という見分け方はとっかかりとしては便利です。ただ、英語と日本語では動詞の形が一対一で対応しないので、訳だけで決めると外れる動詞があります。
「を」が入るから他動詞、「を」が入らないから自動詞、と訳だけで決めてしまうこと。下の表の動詞は、テストでもよく狙われます。
「を」が入らないのに他動詞
日本語では「と」「に」「について」で訳すのに、英語では前置詞をつけない動詞です。
| 動詞 | 日本語訳 | ×よくある間違い | ○正しい形 |
|---|---|---|---|
| marry | 〜と結婚する | marry with him | marry him |
| discuss | 〜について話し合う | discuss about it | discuss it |
| mention | 〜について述べる | mention about it | mention it |
| resemble | 〜に似ている | resemble to her mother | resemble her mother |
| reach | 〜に着く | reach to the station | reach the station |
| enter | 〜に入る | enter into the room | enter the room |
| approach | 〜に近づく | approach to the door | approach the door |
| attend | 〜に出席する | attend to the meeting | attend the meeting |
| contact | 〜に連絡する | contact to him | contact him |
attend to は「〜に対応する・注意を払う」という別の意味で使われます。
「会議に出席する」なら attend the meeting です。こうした動詞は、自動詞と間違えやすい他動詞|前置詞がいらない動詞一覧でさらに多く紹介しています。
「を」が入るのに自動詞
反対に、日本語では「〜を」と訳すのに、英語では前置詞が要る動詞です。
| 動詞 | 日本語訳 | ×よくある間違い | ○正しい形 |
|---|---|---|---|
| wait | 〜を待つ | wait the bus | wait for the bus |
| graduate | 〜を卒業する | graduate college | graduate from college |
| listen | 〜を聞く | listen music | listen to music |
| look | 〜を見る | look the board | look at the board |
| look | 〜を探す | look my key | look for my key |
| complain | 〜について不平を言う | complain the noise | complain about the noise |
graduate は、アメリカ英語では graduate college の形も見られます。
ただ、学習英文法では graduate from を基本として覚えておくのが安心です。前置詞とセットの自動詞は、他動詞と間違えやすい自動詞|前置詞とセットで覚える動詞にまとめています。

日本語の「道を歩く」も同じワナ
実は、日本語の自動詞・他動詞にも同じワナがあります。
「道を歩く」「家を出る」「空を飛ぶ」は「を」がついていますが、一般的には自動詞として扱われます。この「を」は、通り道や出発点を表す「を」なんです。
| 文 | 「を」の役割 | 動詞の種類 |
|---|---|---|
| 窓を開ける | 働きかける相手 | 他動詞 |
| 公園を散歩する | 通る場所 | 自動詞 |
| 家を出る | 出発する場所 | 自動詞 |
英語でも日本語でも、「を」という1文字だけで決めないのがコツです。日本語の見分け方は、日本語の自動詞と他動詞|「開く・開ける」で分かる違いと見分け方でくわしく紹介しています。
どちらにもなる動詞はどう見分ける?
『open は自動詞って覚えたのに、open the window って書いてある…』と混乱した経験はありませんか。
英語では、1つの動詞が自動詞にも他動詞にもなることがよくあります。この場合は「動詞」ではなく「その文」で判断します。
- The shop opens at ten.(店は10時に開く。)
- The weather changed.(天気が変わった。)
- The train stopped.(電車が止まった。)
- She opened the shop.(彼女が店を開けた。)
- I changed my mind.(私は気が変わった。)
- He stopped the car.(彼は車を止めた。)
例えば、こんなやり取りを考えてみましょう。
「Did you close the door?」(ドア、閉めた?)
「No, it closed by itself.」(ううん、勝手に閉まったんだよ。)
1つめの close は the door をとる他動詞、2つめの close は目的語のない自動詞です。同じ動詞でも、誰かがしたのか、ひとりでにそうなったのかで使い方が変わるんです。
見分け方は、ここでもステップ1と同じです。
動詞の直後に the shop や my mind のような名詞があれば他動詞、なければ自動詞の使い方です。
| 動詞 | 自動詞の例 | 他動詞の例 |
|---|---|---|
| run | She runs fast. | She runs a company. |
| grow | The city grew quickly. | They grow rice. |
| move | We moved to Kyoto. | Please move your bag. |
| increase | The price increased. | They increased the price. |
両方になる動詞は「主にどちらで使うか」を覚えるより、自動詞の例文と他動詞の例文を1つずつセットで覚えるほうが楽です。
テストで迷った時の解き方
実際のテストでは、時間をかけて辞書を引くことはできませんよね。
ここでは、穴埋め問題でよく見る形を使って、見分け方の使い方を練習してみます。
- 空所の直前の動詞を見つける
- 空所の直後が名詞かどうかを見る
- その動詞が前置詞なしで名詞をとれるかを考える
- とれないなら前置詞を、とれるなら何も入れない形を選ぶ
例題1 He apologized ( ) everyone for being late.
apologize は「謝る」という意味の自動詞です。
謝る相手を言う時は apologize to、謝る理由を言う時は apologize for を使います。なので空所には to が入ります。
例題2 We discussed ( ) the new rules.
選択肢に about がある問題ですね。
discuss は他動詞なので、the new rules を直接置けます。空所には何も入れない形(discussed the new rules)が正解です。
例題3 She will ( ) the station soon.
選択肢が arrive と reach なら、reach を選びます。
空所の直後が the station という名詞なので、前置詞なしで名詞をとれる他動詞の reach が入ります。arrive なら arrive at the station と at が要ります。
例題4 The accident ( ) on the highway last night.
選択肢が happened と was happened なら、happened を選びます。
happen は「起こる」という意味の自動詞で、目的語をとりません。受動態は目的語を主語にして作る形なので、自動詞の happen は原則として受動態にできないんです。
| 例題 | 見るところ | 答え |
|---|---|---|
| 1 apologized ( ) everyone | apologize は自動詞 | to |
| 2 discussed ( ) the new rules | discuss は他動詞 | 何も入れない |
| 3 will ( ) the station | 直後が名詞 | reach |
| 4 The accident ( ) | happen は自動詞 | happened |
テストでは「空所の直後に前置詞があるか」がいちばんのヒントになります。直後が名詞なら他動詞、前置詞なら自動詞の候補を考えてみてください。
見分け方を問題で確かめたい方は、自動詞・他動詞の練習問題|解説つきで見分け方を確認で練習できます。
見分け方は、問題を解くだけでなく、自分で言ってみると定着が早くなります。日本人講師に「この動詞はどっち?」と日本語で確認しながら練習できる環境なら、疑問をその場で解消しやすいです。
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文法の疑問を、話しながら確かめてみる
「この動詞に前置詞はいる?」という疑問は、実際に話して直してもらうと記憶に残ります。日本人講師のレッスンもあるオンライン英会話なら、文法の質問を日本語で確認しながら練習できます。無料体験で雰囲気をつかんでみましょう。
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よくある相談:自動詞と他動詞の見分けがつかない
ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている見分け方の悩みから、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 自動詞か他動詞かは、覚えるしか方法はない?
見分け方は、動詞ごとに自動詞か他動詞かを覚えるしかないのか、という相談です。多くの人が読んでいる質問でした。
すべてを覚える必要はありません。
この記事の3ステップを使えば、問題文の多くは「動詞の直後」を見るだけで判断できます。覚えるのは、訳語のワナ表に出てくるような「訳と形がずれる動詞」だけで大丈夫です。
- 訳に「を」がないのに他動詞のもの(marry, discuss など)
- 訳に「を」があるのに自動詞のもの(wait for, graduate from など)
- 動詞と名詞で前置詞が変わるもの(discuss と discussion about)
相談2 「何を?」「誰に?」と聞ければ他動詞、で合っている?
何を?誰に?と聞き返せる場合は他動詞、それ以外は自動詞という見分け方で合っているか、という相談です。
目安としては使えますが、外れる動詞があります。
例えば「彼女は誰と結婚したの?」は「誰と」なのに、marry は他動詞です。反対に「何を待っているの?」と聞けても、wait は前置詞 for が要る自動詞です。
この聞き返し方は、ステップ1の補助として使い、迷った時は英語の形で確かめるのがおすすめです。
相談3 単語帳で「〜を…する」と書いてあれば他動詞?
単語帳で「〜を…する」と書いてあるのが他動詞で、何も書いてないのが自動詞なのか、という相談です。
単語帳の訳語の書き方は、それぞれのまとめ方によって違います。
「〜を待つ」と書かれていても wait は自動詞ですし、「〜と結婚する」でも marry は他動詞です。訳語の形より、単語帳に載っている例文やフレーズ(wait for, marry him)の形を見るほうが確実です。
単語帳で覚える時は、前置詞までセットで書かれたフレーズに印をつけておくと、見分けの練習にもなります。
よくある質問
自動詞と他動詞の見分け方でいちばん簡単な方法は?
動詞のすぐ後ろを見る方法です。前置詞なしで名詞が直接来ていれば他動詞、何も来ないか前置詞が来ていれば自動詞の使い方です。補語や副詞を目的語と取り違えないように気をつけてみてください。
日本語訳で「を」がつくかどうかで見分けてもいいですか?
目安にはなりますが、例外があります。wait for(〜を待つ)や graduate from(〜を卒業する)は「を」がつくのに自動詞、marry(〜と結婚する)や discuss(〜について話し合う)は「を」がつかないのに他動詞です。
自動詞の見分け方で、前置詞はどう使えばいいですか?
動詞の直後に前置詞が来ていれば、その文では自動詞の使い方だと考えられます。ただし、目的語のあとに来る前置詞(give the book to her の to)は判定に使いません。見るのは動詞の右隣だけです。
どちらにもなる動詞はどう見分けますか?
その文で動詞の直後に目的語があるかで判断します。The door opened. は自動詞、He opened the door. は他動詞です。自動詞と他動詞の例文を1つずつセットで覚えておくと迷いにくくなります。
まとめ
自動詞と他動詞の見分け方は、動詞の直後を見る、意味と前置詞を確かめる、辞書で確認する、の3ステップです。
日本語訳の「を」はあくまで目安です。訳と形がずれる動詞だけをしぼって覚えれば、見分けで迷う場面はぐっと減ります。
- 見分け方の基本は「動詞のすぐ後ろ」を見ること
- 補語・副詞・時を表す語句は目的語に数えない
- marry や discuss は「を」がなくても他動詞
- wait for や graduate from は「を」があっても自動詞
- 迷ったら辞書の vi/vt と例文の形で確かめる





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