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自動詞と他動詞の説明を読むと、何度も「目的語」という言葉が出てきますよね。でも、目的語そのものがあいまいなままだと、そこから先がなかなか頭に入りません。
結論から言うと、目的語とは「動詞の動作を受ける名詞」のことです。目的語が動詞の直後にあれば他動詞、なければ自動詞、というのが見分けのいちばん大事なポイントなんです。
この記事を読めば、目的語とは何かと、補語や前置詞の目的語との違いが例文でつかめますよ。
目的語とは?ひとことで言うと「動作を受ける名詞」
目的語とは、動詞が表す動作の相手になる名詞・代名詞です。日本語にすると「〜を」「〜に」にあたることが多く、英語では動詞のすぐ後ろに置かれます。
『目的語って、文の目的のこと?』と思った方もいるかもしれませんね。
実は、名前から想像するより単純です。「誰が・何を・どうした」の「何を」にあたる部分だと考えると分かりやすいですよ。
| 例文 | 動詞 | 目的語 | 和訳 |
|---|---|---|---|
| I opened the window. | opened | the window | 私は窓を開けた。 |
| She likes cats. | likes | cats | 彼女は猫が好きだ。 |
| We discussed the plan. | discussed | the plan | 私たちはその計画について話し合った。 |
| He called me. | called | me | 彼は私に電話した。 |
She likes cats. は「猫が好き」と「が」で訳しますが、cats は目的語です。日本語の「を・に・が」はあくまで目安で、英語では「動詞の直後の名詞」かどうかで見ます。
目的語になれる言葉
目的語になるのは、名詞のはたらきをする言葉です。
- 名詞:I bought a book.(本を買った)
- 代名詞の目的格:I know him.(彼を知っている)
- 動名詞:I like swimming.(泳ぐのが好きだ)
- to不定詞:I want to go home.(家に帰りたい)
- that節:I think that he is right.(彼は正しいと思う)
代名詞は、目的語になる時に形が変わります。I は me、he は him、they は them です。
×I know he. とは言わないので、形でも目的語だと分かりますね。
目的語があるかないかで自動詞と他動詞が分かれる
目的語を直接とる動詞が他動詞、とらない動詞が自動詞です。自動詞の文では、目的語の代わりに副詞や「前置詞+名詞」が後ろに来ます。
自動詞と目的語の関係で迷うのは、自動詞の後ろにも名詞が出てくる時ですよね。
例えば I listen to music. の music は、listen の目的語ではありません。前置詞 to の後ろにある「前置詞の目的語」なんです。
だから listen は自動詞です。
- I heard the music.
- She reached the station.
- We discussed the problem.
- I listened to the music.
- She arrived at the station.
- We talked about the problem.
左右とも日本語の意味は近いのに、他動詞は名詞を直接、自動詞は前置詞をはさんで置いています。この差が、自動詞と他動詞のいちばんの違いです。
自動詞そのものの説明は自動詞とは?で、他動詞のほうは他動詞とは?で紹介しています。

自動詞は目的語がなくても文が終われる
自動詞の文は、主語と動詞だけで完結できます。
- ○ The baby smiled.(赤ちゃんがほほえんだ)
- ○ Everyone laughed.(みんなが笑った)
- ○ The sun rises in the east.(太陽は東から昇る)
一方、他動詞は目的語がないと文が落ち着きません。×I opened. だけだと「何を?」と聞き返したくなりますよね。
前置詞を付けたくなる他動詞に注意
目的語の考え方でつまずきやすいのが、日本語訳に「〜に」「〜について」が入る他動詞です。
| 他動詞 | ○ 目的語を直接置く | × 前置詞を付けた形 |
|---|---|---|
| enter | enter the room | enter into the room |
| reach | reach the station | reach to the station |
| discuss | discuss the plan | discuss about the plan |
| marry | marry him | marry with him |
どれも、後ろの名詞が動詞の目的語です。目的語は動詞の直後に置くもの、と覚えておけば、前置詞を足すミスが減らせますよ。
動詞の目的語・前置詞の目的語・補語を1つの文で見分ける
動詞の直後の名詞が「動詞の目的語」、前置詞の後ろの名詞が「前置詞の目的語」、主語や目的語とイコールになる名詞・形容詞が「補語」です。1つの文に全部出てくることもあります。
『目的語と補語の違いが、何度説明を読んでも分からない』という声はとても多いです。
そこで、1つの文の中で、名詞ごとに役割を色分けするように見ていきましょう。
例文:My sister became a teacher and teaches English to children at a small school.
(姉は先生になり、小さな学校で子どもたちに英語を教えている)
| 文の中の語 | 前にある語 | 役割 | 見分けるヒント |
|---|---|---|---|
| a teacher | became | 補語 | my sister = a teacher が成り立つ |
| English | teaches | 動詞の目的語 | teaches の直後で「〜を」 |
| children | to | 前置詞の目的語 | to の後ろにある |
| a small school | at | 前置詞の目的語 | at の後ろにある |
became の後ろの a teacher は、姉そのものを言いかえています。主語とイコールになるので補語です。
teaches の後ろの English は、教える内容で、姉とイコールではありません。だから目的語になるんですね。

目的語と補語は「イコール」で見分ける
目的語と補語で迷った時は、主語と「=」で結べるかどうかを試してみてください。
| 例文 | 主語=後ろの語? | 役割 | 動詞の種類 |
|---|---|---|---|
| She became a doctor. | 彼女=医者 | 補語 | 自動詞 |
| She met a doctor. | 彼女≠医者 | 目的語 | 他動詞 |
| He looks tired. | 彼=疲れた状態 | 補語 | 自動詞 |
| He looked at the map. | 前置詞の後ろ | 前置詞の目的語 | 自動詞 |
become や look(〜に見える)は、補語が必要な自動詞です。後ろに名詞や形容詞が来ても、目的語ではありません。
They named the baby Ken.(赤ちゃんをケンと名づけた)のように、目的語とイコールになる補語もあります。the baby が目的語、Ken は the baby = Ken の補語です。文型との関係は自動詞と文型で詳しく紹介しています。
目的語を見つける手順
目的語を探す時は、動詞を見つけてから、その直後の名詞が「主語とイコールではない」「前置詞の後ろではない」ことを順番に確かめます。
慣れないうちは、次の順番で確かめてみるのがおすすめです。
- 文の動詞を見つける
- 動詞のすぐ後ろに名詞(代名詞)があるかを見る
- その名詞の前に前置詞がないかを確かめる
- 主語とイコールにならないかを確かめる(イコールなら補語)
最後まで残った名詞が、動詞の目的語です。目的語があれば、その文の動詞は他動詞として使われています。
| 例文 | 動詞の直後 | 前置詞あり? | 主語=? | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| I read the book. | the book | なし | 違う | 目的語 |
| I waited for him. | for him | あり | なし | 前置詞の目的語 |
| It sounds good. | good | なし | 同じ | 補語 |
| She entered the room. | the room | なし | 違う | 目的語 |
日本語訳に「〜を」があるかどうかだけで決めると間違えやすくなります。wait は「〜を待つ」と訳しても自動詞で wait for の形、marry は「〜と結婚する」でも他動詞です。英語の形で確かめましょう。
練習:目的語はどれ?
次の文で、動詞の目的語があるかどうかを考えてみてください。
- She answered the phone.
- They arrived at the hotel.
- The soup tastes good.
- I’m looking for my key.
- He told us the news.
答えはこうなります。
| 番号 | 目的語 | ひとこと |
|---|---|---|
| 1 | the phone | answer は他動詞 |
| 2 | なし | the hotel は at の目的語 |
| 3 | なし | good は補語(スープ=おいしい) |
| 4 | なし | my key は for の目的語 |
| 5 | us と the news | 目的語が2つ |
4の look for は、全体で「〜を探す」という1つの意味になる句動詞です。ただ、形の上では my key は前置詞 for の目的語になります。
迷った時の見分け方をもっと知りたい方は自動詞と他動詞の見分け方も読んでみてください。
目的語が見つけられるようになると、英文を作る時も「この動詞の後ろに何を置くか」がすぐ決まります。覚えた形は、実際に話して使ってみると定着しやすいですよ。
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目的語についての知恵袋によくある相談
知恵袋では「目的語と補語の違いが分からない」「自動詞は目的語がないなら SV か SVC だけ?」「空を飛ぶの『を』は目的語?」という相談が読まれています。
よく読まれている相談を要約して、答えていきますね。
「目的語と補語の違いを教えてほしい」
他の説明を読んでも分からない、という相談です。
いちばん簡単な見分け方は、主語とイコールになるかどうかです。She became a nurse. は 彼女=看護師なので補語、She helped a nurse. は 彼女≠看護師なので目的語です。
「自動詞は目的語がいらないなら、SV か SVC になる?」
はい、その理解で大丈夫です。自動詞の文は、第1文型(SV)か第2文型(SVC)になります。
- 第1文型:He lives in Tokyo.(in Tokyo は副詞のはたらき)
- 第2文型:You look tired.(tired は補語)
目的語をとる他動詞の文は、第3文型(SVO)・第4文型(SVOO)・第5文型(SVOC)です。
「空を飛ぶ、の『を』は目的語?」
日本語の「空を飛ぶ」「道を歩く」の「を」は、目的語なのかという相談です。
日本語の文法では、「飛ぶ」「歩く」は自動詞とされます。この「を」は動作の相手ではなく、通っていく場所や、出ていく場所を表しているんです。
「家を出る」の「を」も同じ仲間です。日本語でも「を」があれば目的語、とは限らないんですね。
よくある質問
目的語とは簡単に言うと何ですか?
動詞が表す動作を受ける名詞・代名詞です。I opened the window. の the window が目的語です。
自動詞は目的語をとりますか?
自動詞は目的語を直接とりません。名詞を続けたい時は listen to music のように前置詞をはさみ、その名詞は前置詞の目的語になります。
目的語と補語はどう見分けますか?
主語(または目的語)とイコールで結べるかどうかで見分けます。She became a doctor. の a doctor は彼女=医者なので補語です。
目的語は英語と日本語で同じものですか?
考え方は近いですが、日本語の「を」が付く言葉がいつも目的語とは限りません。英語では、動詞の直後に前置詞なしで置かれた名詞かどうかで判断します。
目的語は1つの文に2つあることもありますか?
あります。She gave me a present. のように、give や tell などは「人に」「物を」の2つの目的語をとります。
まとめ
- 目的語とは、動詞の動作を受ける名詞・代名詞のこと
- 動詞の直後に目的語があれば他動詞、なければ自動詞
- 前置詞の後ろの名詞は「前置詞の目的語」で、動詞の目的語ではない
- 主語とイコールになる名詞・形容詞は補語
- 日本語の「を」だけで決めず、英語の形で確かめる





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